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私が塾を始めた頃、学校と塾は今のような相補う関係ではありませんでした。
学校の先生方にとっては、学習塾は胡散臭い存在であり、塾に通って先取り学習をする児童・生徒は扱いにくくて、うとましく感じられたことでしょう。
塾はお金儲けをするところであり、貴い教育を受け持つ学校とは一線を画すべきもの。学校の先生の方が、塾の先生よりは格上だ、みたいな空気がありました。
私が尊敬する塾の先生の八杉晴実先生の著作に、「先生、塾は悪いのですか (1975年) 」があったことがそれを証明しています。
今はですね、様変わりしました。学校の教育、公教育を補完するものとして認知され、塾と学校が対立したり、塾に通う児童・生徒が不当に扱われたりすることはなくなりました。
それを如実に表しているなと強く感じたのは、英語の教科書に次のような練習用の例文が出てくるページに出くわした時です。
文部科学省にもすでに学習塾の存在が認定してもらっていることを嬉しく、喜ばしく思います。
昨年に採用されたサンシャインの新教科書のプログラム2、19Pの次の例文です。
(例) A:Kumi, do you have to go to juku today?
B:Yes, I do. / No, I don't.
(報告例)Kumi has to 〈doesn't have to〉 go to juku today.
学校側から認められていることを嬉しく思うと同時に、今では、私の塾教育は、児童・生徒の学校の授業が十分理解出来、知識が定着するための下支えという面を強くしています。
塾で分かり、学校の授業でより分かり、学習が楽しくなり、テストの成績が上がり、通知票の評価がどんどんアップするという相乗効果が出ること請け合い。
学校のカリキュラムや授業の進度、教科書内容を無視したかの如き、塾独自の教材で、ダブルスタンダードの学習を塾生たちに強いる授業を排して、もうかなりの時間が経過しました。
今の指導方針においては、勉強大好き少年少女がどんどん輩出されます。そして、塾生たちの自主性、積極性が自然と生み出され、ひいては主体的、自立的な学習姿勢の涵養につながることで、十分なる教育効果が出ています。
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