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「海女ちゃん」さん、難解地名、面白地名に興味を示してくださってありがとうございます。とても嬉しいです。
思い出します。懐かしく。8年前の黄金週間に須崎から鹿児島まで二人で初めて訪れた時のことを。
今は無き宿毛佐伯フェリーで九州入りし、国道10号線でひたすら南下し、とっぷり日が暮れてから薩摩にたどり着けましたね。桜島のふもとの家々のともし火が、私たちを温かく迎えてくれました。
高速道路もナビもあえて使わず、一般道を走り、目的地には地図を頼りにどうにかこうにか到着できた日のことは脳裏に強烈に刻まれています。
佐伯 → 直川 → 北川 → 延岡 → 日向 →
都農 → 川南 → 高鍋 → 新富 → 宮崎 →
清武 → 都城 → 曽於 → 国分 → 隼人 →
加治木 → 姶良 → 鹿児島
翌年に鹿児島大学に入学してからは、何度もこの道を一緒にたどりました。また、一度は、このコースではなく、西廻り行路もわざわざ体験。楽しかったです、実に。
佐伯 → 豊後大野 → 波野 → 阿蘇 → 大津 →
菊陽 → 熊本 → 宇土 → 宇城 → 八代 →
田浦 → 芦北 → 津奈木 → 水俣 → 出水 →
阿久根 → 薩摩川内 → いちき串木野 → 日置 → 鹿児島
薩長同盟締結に貢献した土佐の坂本龍馬。郷土の偉人と縁が深い薩摩は鹿児島の地に旅するできる喜びや楽しみやときめきは大きかったです。セゴドンの銅像前に立った時には、なぜかしら懐かしさめいた感動が胸に込み上げました。
そうそう、初めて鹿児島のホテルに到着したのは午後9時近くになっていたので、道中は観ることができなかった桜島の雄姿が、早朝目覚めた時に、錦江湾の岸辺に立つホテルの窓からこの目に飛び込んできた時は、感激もひとしおでした。
湧き上がる噴煙と同じような、夢と希望が湧き上がり、昔覚えた和歌が口をついて出ましたよ。
「わが胸の 燃ゆる思いに くらぶれば 煙はうすし 桜島山」
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