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一生もののビッファイト ④ 完結編

 投稿者:kururin  投稿日:2022年 3月13日(日)06時14分34秒
  通報 編集済
   (※写真付き釣りブログ:https://ameblo.jp/keitakun-2019/


 ダイナミックなビッグファイトも、クライマックスを迎えました。

 長時間の格闘により、私の左腕はパンパンに張り、腰も凝ってきていますが、気力は充実。ブリの方は精魂尽き果てたかのように、ゆうらりと寄って来始めました。間合いを詰めるように竿を立ててはポンピングでリールを巻き上げます。

 ラストシーンは、ブリの悪あがきの最後のひとのし。岸壁右側に停泊している大型船の下に潜り込んで行きました。が、動きはスローモーなので焦らず、騒がず、冷静に竿を思いっきり左に寝かし、こちらが主導権を握って誘導し、浮かせることに成功。

 親切な若い衆(し)が手網(たも)入れを助っ人してくれてありがたいです。本心としては、ラストまで独力で仕上げたかったのですが、無下(むげ)に好意を断るわけにもいかず、甘えさせてもらいました。2度目で見事にランディング。やりました。心底、ほっとしました。

 岸壁の隅っこに横たわる雄姿。流線型のプロポーション艶(あで)やかで、ボディの黄色いラインも鮮やかな美麗なるブリ。須崎の湾奥でこれほど見事なブリが上がるとは、釣った本人の私が一番、アンビリーバブル、信じられん気持ちでいっぱいです。

 これまでに、須崎魚市場前西の堤防で73㌢、上ノ加江白灯台で75㌢のメジロクラスまでは釣った経験がありますが、80㌢超の実績はありません。ブリクラスになる大物には憧憬を抱いてはいましたが、まさか、こんな湾の奥まったところで出会えるだなんて、想定外も想定外。思いもよりませんでした。

 最後まで見守り、応援してくださった大勢のギャラリーの方々からも、賞賛と感嘆と驚嘆の声が上がっています。

「こんながが、こんなくにおるがやのお。」

「これっぱあ太いブリは見たことがないぜよ。沖でもめったに釣れん太さや。」

「切らさんずつよう獲ったねえ。ハリスは何号で?」

「素晴らしいやり取りでしたねえ。ファイトぶりが見事でしたよ。」

 嬉しいです。素直に。人だかりの中でのぎりぎりのファイト。観ている方にも楽しみや面白さや、また、嫉妬や羨望の気持ちが交錯したことでしょうが、長時間格闘で息も絶え絶えの私にも様々な想いが去来します。

 ギャラリーの方に、今の時刻を尋ねると、「11時50分」とのこと。ファイト時間は、なんと1時間20分。喜悦に満ちた究極の幸福ファイトタイムを堪能できました。

 さあ、最大の喜びの「検寸の儀式」です。自己記録更新は確実です。タックルボックスからメジャーを取り出し、掛け値なしの実寸を正確に計測。両手を広げて、メジャーをサーと伸ばします。

 80㌢はゆうに超えています。

 85㌢を超えました。

 90㌢も突破。

 すごい、80㌢台も釣ったことがないのに、一気に飛び越えました。さらにメジャーは伸びます。

 95㌢ラインも過ぎました。

 97㌢です。尾っぽを伸ばしてみると、99㌢!

 ドラグを鳴らして道糸を全部引き出してくれた剛力無比もうなづけます。

 100㌢までは到達しなかったのがちょっぴり残念で、心残りですが、これは贅沢(ぜいたく)というものでしょう。「メーター級」と形容される釣り師憧れの人気魚・ブリ。我ながらトロフィーサイズゲットの快挙です。

 これを、グレ釣り用の1.75号の磯竿でようあげましたよ。ヒラスズキ&メジロとのファイトで培った臨機応変の釣技、テクニックと経験と自信。これらがミックスして、今回の栄えある釣果につながりました。

 出世魚として名高く、お目出度い席に供されるブリ。2022年初春に、嬉しい出会いに思いがけず恵まれて、本当に喜ばしく、見える世界の色が今朝までとは全く違っています。例えると、今満開の寒桜色、はたまた、道端に咲き乱れる菜の花色。春爛漫の心持ちで、「めでたさもマックスなりおらが春」ってところです。

 ひとしきりギャラリーたちは感想を漏らしたり、スマホで撮影したりした後、皆さん、結果を見届けて、落ち着いてそれぞれの車に乗り込んで帰っていかれました。

 バラシ劇を演じなくて、期待に添えて、本当に良かったぁ。ホッとして、安堵感が胸に広がります。達成感、充実感、満足感、恍惚感ももちろん入り混じり、えもいわれぬほんわか幸せな気分。

 さあ、記念のツーショットを撮影してもらうために、ブリはスカリ網に活かして、いったん帰宅して、事務室で猛勉強中の三女「カボちゃん」さんをここに釣れてこんといけません。

 一生もんのブリとの邂逅(かいこう)なので、いつも遠くから見守ってくれている桑田山と虚空蔵山(こくぞうさん)を背景にしたナイスショットをお願いしたいのです。

 迎えのための帰途を急ぐ愛車の中、夢見心地で、天にも昇るようなハイテンション。見える世界はクリアで、桜色。嗚呼、幸せ~。でも、「我を忘れて交通事故を起こさんように注意もせえよ」と自分に言い聞かせ、凱旋ロードをゆっくりと走るのです。
 
 
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